宮城県大崎市のネコ(Felis silvestris catus)が、お星様になった。
2000年夏、ネコは突如として私の実家周辺に現れた。
近隣住民に愛想を振り撒き、餌を与えられるなどしていたが、
その年の冬、雪の降る日に、実家玄関に置かれた段ボール箱の中で
丸くなって寒そうにしているのが発見されたことで、面倒を見るこを決意した。
ネコの健康状態の確認のため、動物病院へ連れて行ったところ、
年齢は1歳前後と推定された。
安住の地を得たネコは、
餌をモリモリ食べ、よく寝て、よく遊び、肥大した。
世界一かわいく成長し、実家に数多の幸せを届け続けた。
が、以下に挙げるように非常に問題点の多い個体でもあった。
・牛乳は砂糖を入れないと飲まない
・夕飯の焼き魚を強奪
・おかずの乗ったテーブルに乗り卵焼きを食べる
・安いキャットフード・缶詰は食べない
・こたつの中に潜伏し足を入れると噛み付く
・機嫌が悪い時そばを通りかかっただけで足に噛み付く
・畑の土にう○こを埋める
・カーペットの縁で爪を研ぐ
・何の前触れもなく毛玉を嘔吐する
・標本にしようと部屋で乾かしていたコガネムシ死骸を食べる
・近所の家に勝手に上がり込む
・外出後ドブに落ちて汚れて帰って来る
・朝こっ早く起きてウォンウォン鳴く
・庭でスズメやネズミを捕って部屋に持ち込もうとする
・冬にヒーターを点けると最接近し部屋が暖まらない
・家中が毛だらけになる
なおかわいいため、どれも許さざるを得なかった模様。
2018年1月に慢性の腎不全が発見され、輸液や投薬等による闘病生活を送っていたが、
7月24日16時42分、実家のパッパとマッマに見守られながら、静かに虹の向こうへ旅立った。
享年(推定)19歳であった。
7月25日午後、ネコの亡骸はこんがり焼かれお骨となる予定。
家族会議によって、遺骨は大好きだったお庭に安置することが決まっている。
私は毎月命日にはネコの大好物だった焼き魚を食べることを決意した。
以下は、全宇宙一かわいいネコの画像である。
ネコ最晩年、亡くなる10日前の姿。窓からお外の様子を眺める。
すごくかわいい。
サンキューネッコ、フォーエバーネッコ。