6月15日撮影、宮城県東松島市ののハマベゾウムシ(Isonycholips gotoi)。
体長4?程度。砂浜に打ち上げられる、海草のアマモ類を糧に暮らす種。
北海道から九州にかけ生息し、宮城県沿岸部でも局所的ながら生息地が知られていた。
ところが、2011年3月に起きた大津波の影響により海中のアマモ群落が激減、
砂浜に漂着するアマモも減少した。これによりハマベゾウムシの産地も大きな影響を受け、
大津波から3年以上が過ぎた現在、生息が確認されていない箇所もあるという。
今後、アマモ群落とハマベゾウムシが復活することを願いたい(´;ω;`)。
しかし現在、震災復興事業に伴う沿岸部での堤防建設や嵩上げ工事などにより、
海洋と陸部との連続性が大規模に失われかねない状況となっている。
このままの状況が続けば、ハマベゾウムシをはじめ
海浜環境に依存する多くの昆虫類の未来は、明るいものではない(´・ω・`)。